こんにちは、しろです。
新築の家に住みはじめると
家の中の「あれこれ」が
何かと気になりませんか?
そういった中で、「床鳴り」
という問題がありますが
あなたの家ではどうでしょう。
今回は
「床鳴り問題の解消」を
数多く手掛けてきた私からの
話しとなります。
床鳴りを止める方法は隙間がカギ!?
床鳴りとは、部屋や廊下等を
歩いた時に床から聞こえてくる
あの、「ギー」や「ミシッ」といった
音の事ですが
「床鳴り」の主な原因は
「人が乗ると下がる動き」を招く隙間が
仕上材であるフローリングの裏や
その下の見えない下地材(骨組み等)の
どこかにある為に発生する
なぜなら、「隙間がある」という事は
フローリングや下地といった
「材」に対して、「動ける条件」を
与える事になるからです。
それによって、ほんのわずかでも
「材」が動く時
隣り合う「材」どうしの間で
「こすれ」が生じるからと言えます。
※「材」をとめている
「釘」との間でのこすれもあります
そして、この「こすれ」による
「こすれ音」こそが
「床鳴りの正体」なのです。
したがって、音の発生部位は
フローリングそのもの、あるいは
その下にある下地材、更には
その「両方」なんて場合もあります。
さて、床鳴りと言えば、一般的に
フローリングからの発生が多いのが
実情ですが、それもそのはずです。
今時の家の「床」って
大部分がフローリングですからね。
その為、ここでは
「戸建て住宅」における
「フローリングの床鳴り」を例に
話したいと思います。
<床鳴りはどのように発生する?>
「家の中のある箇所を歩くと床が鳴る」
というのは
「その箇所に荷重がかかると床が鳴る」
という事になります。
そして、そのメカニズムは
荷重がかかる事で、その箇所が
わずかながらも、下がり
この「下がる」という「動き」が
「こすれ」を生じさせているという事
そして、この
「下がりの原因」を作っているものは
「材の下にある隙間」と言えます。
ただ、注意したいのは
「下がる動きのあるその箇所」だけが
必ずしも、「こすれ音」を発生させる「箇所」
とは限りません。
例えば、「こっち」を踏むと
少し離れた「あっち」が鳴る
というように。
なぜなら、その箇所が下がった時
まるで、「シーソー」のように
それとは別の箇所が
「上がる」時もあるからです。
もちろん、「わずかに」ですが。
その時、「上がる箇所」で
「こすれ」が生じ、「こすれ音」である
「床鳴り」が発生する場合もあるのです。
この事から、床鳴りする箇所と
それを引き起こす箇所は
必ずしも、同一箇所とは言えない。
また、床鳴りの原因となる
「材の動き」には
「下がる」、「上がる」の両方がある
と言う事が出来ます。
いずれにしても
「床鳴り」のメカニズムは
・「材」による「動き」と
それに伴う「こすれ」が原因である
・「隙間」があるから
「動き」が起きてしまう
って事なんです。
<床鳴りを止める方法>
今回、この記事では
「床鳴りを止める方法」その種類だけを
簡単にお伝えするにとどめます。
「床鳴り」の原因は
「材が動くから」。
「材」が動いてしまうのは
「材の下に隙間があるから」。
この事から
床鳴りを止める方法は
(A) 隙間をなくす方法
(B) 隙間があっても
「材」が動かないようにする方法
(C)その他の方法
に分けられます。
(B)は隙間に対して
「隙間としての働き」をさせない方法
とも、言い換えられる方法です。
(C)は今回、この記事では扱わない
「隙間」と「材の動き」とを
無視した対処方法となります。
いずれにしても、床鳴りを止める方法は
「隙間」に対する「対処」が
無難かつ、王道と言えるので
やはり、「隙間がカギ」と言えるのです。
なぜ、新築でも鳴ってしまうのか?
古い家ならともかく、新築であったり
さほど、年数の経たない家が
床鳴りするのは
何故だと思いますか?
もちろん、「手抜き工事」による
場合もあります。
では、「床に関する手抜き工事」が
為されたわけでもない「新築」の家において
「床鳴り」が発生してしまうのは
なぜでしょうか?
答えは次のようになります。
<1ミリ程度の隙間は当たり前?>
仕上材であるフローリングが
貼られる前、家の床は
荒床(あらゆか)と呼ばれる
ベニヤ板の状態の床です。
新築で家を建てたあなたなら
もしかしたら
見覚えのある光景かもしれません。
そして、このベニヤ板の下には
その骨組みとなるものがありますが
この時点で既に「1ミリ」という隙間は
十分にある可能性があります。
なぜなら、骨組みとなる「木」の
ほんの少しの「反り」等によって
ベニヤ板が骨組みに密着出来ず
少し浮いてしまう事等もある為です。
また、「骨組み」そのものも
はまるべき箇所に
しっかり、はまっているかと言えば
そうとも、言い切れません。
つまり、浮いてしまう時も
あるのです。
その浮き具合「1ミリ程度」。
1ミリというのは
「鉛筆で書いた線程度」
たった、それだけなんです。
でも、浮いている限り
その下には隙間があるので
人が乗ると、「下がる」、「上がる」という
「動き」に伴って、「こすれ」が生じる。
つまりは、「床鳴り」の発生。
このように、「新築」と言えども
わずかな「隙間」というものは
どうしても、避けられない「面」が
あるのです。
それは、「家」というものが
「精密機器」と違って
「材料の精度」や「人の手作業による施工」
等の影響を受ける為と言えます。
よって、正しく施工されたはずの
新築の家においても
「床鳴り」の発生は
十分に考えられるでしょう。
<隙間が誕生?>
ところで、仮に
「床に関わる隙間」をまったく作らずに
家を完成させたとしましょう。
ところが、もう一つ
問題があります。
それは、「隙間」が無かったのに
後々、「隙間」が生まれてしまう例。
「木」というものは、その性質上
湿度によって、「膨らんだり」
「縮んだり」するものです。
「縮む」ということは
「ピッタリ」とはまっていた状態
あるいは、密着していた状態から
「隙間」を生み出すと言えます。
繰り返しになりますが
「隙間」があれば「材」が動き
その結果、「こすれ音」
つまり、「床鳴り」が生じるのです。
このように、「新築」でも
「木」そのものの性質がある限り
「無かったはずの床鳴り」の発生が
後々、十分起こり得ると言えます。
よく、耳にする話で、
季節によって、「床鳴り」がはじまったり
無くなったりするのは
実は、こういった理由なのです。
【床鳴りを止める方法は隙間がカギ!?なぜ、新築でも鳴ってしまうのか?】まとめ
いかがでしたか?
今回は「床鳴り」の発生原因について
詳しく解説してみました。
床鳴りの原因には
多種多様な例があり
一般の方には分かりづらい点が
沢山あります。
でも、主な原因はただ一つ
とだけ覚えて頂ければ
まずはOKです。
次回は「床鳴りの直し方」を
具体的な手法を取り上げて
説明したいと思います。
というわけで、今回は
この辺で終わりたいと思います。
最後まで読んで下さり
有り難うございました。